地表調査

湖南地域文化遺産の資源化に関する総合学術研究

調査期間 2007年~
内容 -

湖南地域には古代文化の性格を究明する上で重要な史料となる遺跡が集中しているが、開発により損傷と滅失の危機にさらされている。本事業は、文化遺産を体系的に保存・活用する方法を模索し、開発事業に対応するための総合調査である。

本事業の内容は二つに大別することができる。まず、湖南地域の文化遺産に関する国内外の学術調査および研究成果を体系的でかつ総合的に集大成し、文化資源として活用するにあたって必要なコンテンツの開発に方向性を提示し、文化遺産を効率的に保存・活用するための政策を立てるため、2006年から実施している「文化遺産アーカイブ構築のための基礎学術調査」である。

湖南地域の文化遺産と関連した国内の研究資料をリストアップし、DB(database)化する作業であり、考古篇(2,390件)、建築篇(991件)、文化遺産(3,807件)などで区分し、文献目録シリーズの3冊を刊行した。羅州伏岩里3号墳、栄山江流域を代表する考古遺跡である甕棺古墳に関する単行本や図録なども発行した。また、重要な文化遺産に関する国内外資料の集成と翻訳書の発刊も進めている。

次に、基礎学術調査として文化遺産を体系的に保存・活用する方法を模索するために必要な調査・研究資料のDB化を通じ、栄山江流域文化遺産ポータルサイトを構築するため、2007年から中長期計画を樹立して栄山江流域13の市・郡を地域別、種類別に毎年調査している。

これにより、文化遺産の総合的かつ体系的な保存・活用方法を樹立し、文化遺産の価値にスポットを当て、文化観光のインフラを構築するための基礎資料を提供している。


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image 泰澗里チャラ(鼈)峰古墳
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